通級による指導で、はずせない役割は、「自立活動」です。
文部科学省通知、告示にあるとおり、週最大8時間、通級による指導を受けるとしても、そのうち最低1時間は「自立活動」でなければなりません。
週1時間しか通級指導を受けない児童生徒が、たとえば「漢字の読み」の指導を受けているとすれば、自立活動とどのようにつながるのか、説明責任があります。
(ただし、LD、ADHDで月1回など、通級による指導そのものが週1時間に満たない場合は、その時間の限りにおいて)
各教科の補充指導とは、障害の状態に応じた特別の補充指導であり、単に教科の遅れを補充するための指導ではありません。
教科の補充指導を行うとしても、最低1時間は、自立活動のどの領域に該当するのか、通級の本来の役割について、保護者や関係者の正確な理解を求めながら、進めなければなりません。
たとえば、漢字の「読み」そのものにこだわるのでなく、漢字の意味するところの言語概念の理解を助ける指導は、自立活動の「コミュニケーション 言語の受容と表出に関すること」に該当するでしょう。
実際、通級の役割や、子どもの育ちを考えると、文字が読める指導も必要に応じて行うとしても、その言語概念を理解して表現できるようにすることの方が、はるかに大事で、効果的な事例が多いと感じています。
学校教育法施行規則の一部改正について
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/06050814.htm
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