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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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構音指導で気をつけること 7 日常会話への般化

正音が単音で出せるようになっても、単語や文、会話にはなかなか般化しないことがあります。
その背景としては、

1 音の分析能力が定着していない
2 「注意の配分」がうまくいかない(発音に気をつけながら会話することが難しい)
3 舌の緊張が取り切れていない
4 認知や運動の柔軟性の弱さ

などが考えられます。

1では、
「語内位置弁別」

たとえば、「た」について練習する際、「たまご」の「た」は語頭(単語の初め)、「かたき」の「た」は語中(真ん中)、「サンタ」の「タ」は、語尾(単語の最後)というように、単語のどの位置につくかを特定することがスムーズにできるかが大事です。

音の分析の練習は他に、
・音削除(「たまご」から「た」をとったら何?)
・音付加(「まご」の最初に「た」をつけたら何?)
・抽出(「た」が聞こえたらボタンを押してね。)
・正誤弁別(「たまご」→「かまご」合っているかな?)

などが考えられます。

一番楽しめるのは、しりとり遊びかもしれません。
応用的な例として、練習音の「検索」の弱さが原因で般化が難しい子がいます。
たとえば、「り」の練習時は正音が出せるが、会話時には、いつ「り」の音が出てきたかを瞬時にとらえることが難しく、歪んでしまう場合です。
そのような場合に、「新聞の中から、「り」の文字を10個見つけよう」
という課題を出したことがあります。
これを何週間か続けると、急に般化が進んだことがありました。

聴覚的探索を刺激するために、視覚的探索から入る、という荒技?です。

2では、
発音に注意を向けなくても、自然に発音できていることが目指されます。
自然にできないということは、3の舌の緊張や、4の柔軟性との関連もあるかもしれません。

般化がむずかしいのであれば、その原因をよく検討して指導を続けることが考えられます。


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