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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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【文献紹介】エビデンスに基づいた吃音支援入門 菊池 良和著

『エビデンスに基づいた吃音支援 入門』 菊池 良和著、2012、学苑社

吃音の当事者でもある菊池先生の最新刊です。

これまで言われてきた吃音についての考え方、指導方法などを
科学的エビデンスに基づいて一刀両断にしています。

最新の研究で言われていることを科学的にきちんと示しているという印象を受けました。

菊池先生は、直接的な指導に対して否定的なのかと勝手に思っていましたが、
「過去からの吃音体験(感情、情動)の共感+自己肯定感を育てる+言語療法を
するのが良い」と述べていました。
つまり直接的な指導を否定しているわけではないと思われました。

逆に小手先の指導だけでは、良い支援ができていない可能性がある、とも述べておられますが、
それもその通りだろうと思いました。

一方、昔は、本人に対して吃音に触れないようにするという考え方もあったようですが、
私がことばの教室を担当してまもなく、
『学齢期の吃音指導 専門家のための手引き』
Carl W.Dell,Jr./著 長沢泰子/訳、大揚社  1995年
が出てから、ことばの教室での吃音に対する考え方が大きく変わったのを覚えています。

ただ、自然に改善するかもしれない、しかも発症まもない幼児に、
聞き手が話し方を指摘するのはやり過ぎですし、
話しに夢中になって流ちょうに話せているときに、「上手に話せているね」などと
声をかけられれば腹が立つわけですから、子どもの状態、年齢等々に合わせた
対応はしなければならないのでしょう。

著書も指摘しているように、吃音は多因子モデルであり、症状だけではなくて、
トータルな子どもの理解が大事なのでしょう。それは吃音に限らないですね。
そうすれば、子ども一人一人の違いが明らかになるし、明らかになれば
アプローチ法も違ってくるわけです。

トータルな子ども理解の上で、いくつかの考え方、方法を組み合わせるのが良い
と私は思っています。吃音に限らず。
実際それで、効果を上げてきています。

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