心理検査の数値のグラフは、手相のようなものです。
グラフだけ見ていても、解釈はできません。
下位検査に行くほど、数値は不安定になりがちです。
様々な観点で子どもを見ていく中の一つに、心理検査の結果があるにすぎません。
通級妥当を含めた、その子への支援を検討する際、生育歴情報の聴取を取りやめた教室がありました。しかしやはり必要な情報だとわかり、復活させるようです。
保護者への質問紙の中で、生育歴情報のページに斜線を引いて、保護者に渡す先生もおられました。生育歴情報は必要がないからだと。
にも関わらず、障害種の判断をしてしまっているわけです。
たとえば、学習障害自体、環境要因を除外したり、聞こえや視力などの医療的な問題を除外しなければ判断できません。生育歴情報がなければ、それらの判断はできません。
音韻認識や形態把握、ことばの発達、幼児期の社会性、コミュニケーションなどの履歴がわからなければ判断できません。
自己矛盾なわけです。
新しい考え方、やり方に変えていくのは結構ですが、諸先輩が積み上げた実践、学術的蓄積にどんないみがあるのか、きちんと調べた上での行動でなければなりません。
新しい文献が次々と発行される現代。
賞味期限の短い新しい学説、考え方に対しては、きちんとした評価と、冷静な対応が必要です。
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