ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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PVT-R(絵画語い発達検査)は、子どもの語い力を測る検査で、短時間でできるのが特徴です。
その後の詳しい検査を行うための導入的な使い方をします。
今回の研修では、「検査の仕方」の前に、理論的な部分の説明をしました。
つまり、「再実施の時の信頼性係数」など。
この検査はよく行ったことがあるが、統計的なことは知らなかったという方がいました。
どんな検査でも、背景理論と統計学に基づいた信頼性の検討は大切です。
数値だけでは判断してはいけない理由は、ここにもあります。
だから、初めにこの説明をしてよかったです。
ケース会議では、構音から学習、そのほかのことまで、幅広く議論されました。
専門職のパラメディカルの方も見えて、多視点で検討できました。
また、誘ってほしいというアンケートが多数ありました。
今日は、ケース会議でした。
特別支援学校の理学療法士の先生にもご参加頂き、その話の内容に目から鱗でした。
専門性のある方のお話は、本当に知的好奇心を刺激されます。
排泄と腹筋、座位姿勢、力の入れ方、社会性、手指の発達、補助具の意味などなど。
知識が増えることで、子どもたちの困り感にフィットした支援につながるのは、とても素敵なことです。
こうした先生が普通学校にも入れるようになってほしいものです。
STとPTとのコラボで、今日のケース会議は深みと専門性の香り高い研修会になりました。
多職種で、一人の子のことをこんなに掘り下げて検討するわけです。
これが、ほかの子にも日常的にできるようになるといいですね。
時間的、人的制約は著しいですが。
ケースレポートも5年もやっていると、本当に質が上がっています。
アセスメントレベルが向上しています。
自主研修会に長く参加されている先生のレポートを見ると、本当に力がついている、と実感できます。
アセスメントがしっかりしていないと、指導の手立てもフィットしません。
ここを軽視していると、指導の手立ては、刹那的な思いつきの次元を克服できないのです。
「教材紹介」の次元。
子どもの実態がどうで、何をねらってその教材をどのように使うのか。
その議論が抜けた指導は、単なるお遊びに過ぎません。
明日はWISC-4実技研修会です。
今まででより、より解釈に力を入れます。
でも、学説的な話になるので、ちょっと難しいでしょう。
WISC-3の研修を別のところで受けた先生も参加します。
せっかくなので、3と4との比較も徹底的に説明します。
1
音声言語の表出は難しいが、医療機関のSTと連携しながら、拡大・代替コミュニケーション手段を活用した事例発表。すばらしい。「ことば」は音声言語だけでなく、多様な方法があります。音声言語を出させることにこだわるのでなく、むしろ他の方法により、「要求」を育てること。コミュニケーションの出発点は「要求」ですね。
2
多様な支援のニーズのあるケースで、週1回の通級による支援が妥当なのかという事例もいくつかありました。
限られた条件の中で、通級担当が苦戦している様子がうかがわれました。
限られた時間、条件では、「発達の偏りを埋める」というような「ボトムアップの指導」ではなく、生活自立に必要なことをピンポイントで指導する「トップダウンの指導」が重要になってきます。
NCプログラムなどの簡易な方法だけでの判断は危険であり、標準化された検査を活用して、より適切な支援の枠組みを検討していくことが望まれます。福祉などの多方面にわたる支援が必要と思われるケースもあり、他職種に通用する検査法、アセスメントの枠組みが求められます。小学校の時のアセスメントが、成人以降の生活自立のあり方に結びつくこともあるわけで、それだけ責任は大きいです。
アセスメントの基本は、
・行動観察
・標準化された検査
・生育歴
この3つがそろわなければなりません。
3
側音化構音の指導のあり方。音の指導順序、舌の脱力の重要性などが議論されました。基本に忠実に、です。
4
最新の、複数の検査のバッテリーを組んだ事例発表。矛盾する数値をどう解釈するかが、支援のヒントにつながります。
障害についてや、薬、行動などの基礎知識を持ち合わせて、初めて子どもに対面できます。
行動観察や支援の進め方がすばらしい。検査時の行動観察がすばらしい。
クリスマスの翌日にもかかわらず、集まってくださった先生方に拍手です。
ちなみに今回の臨床研修会では、当地域の研究協議団体の取り組み、「新しい先生のための旅費措置事業」に該当しました。
レポート提出を条件に出張扱いで旅費が措置されます。
http://kotobaroom.blog.shinobi.jp/Entry/252/
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臨床研修会(自主研修会)実施要項
平成25年10月18日 臨床研修会呼びかけ人(ya、○○、○○)
1 主旨
(1) ことばの教室、通級指導教室の新しい担当者を含め、研究協議などを行うことで、地域の言語障害教育、通級指導の教育の質の向上を図る。
(2) 通級担当以外の関心のある方とも交流を深め、特別支援教育における地域の連携に寄与する。
2 主催 ○○言語障害児教育研究協議会
3 対象 ○○言協会員、および特別支援教育に関心のある方
4 期日 冬季休業日 平成25年12月26日(木)~平成26年1月17日(金)のいずれか
(アンケート等により決定。今回は最大3日に限定します。希望に沿わない場合があります)
5 日程 個人研修(相談。要予約)、資料閲覧
8:00~ 9:00、16:00~17:00
ケース会議
9:00~16:00
6 場所 ※3名以上を集めれば、講師自ら希望先に出張します。(管内)
7 内容 ケース会議(ケースの内容により、基礎講座を企画します)
基礎講座の希望(ただし今回は、あなたのレポートで扱う内容と関連しているものに限定します。なお、WISC-Ⅳ講座希望の場合は、職場に器材がある方に限定。また用紙代900円を申し受けます)
8 講師・助言者 ya(某小学校ことばの教室)
9 会費 ○○言協会員:無料、非会員:300円
10 定員 最低開催人数3名(多人数の場合は、2日日程に分ける等する)
11 用意するもの
○A4サイズの簡単な事例ケースポート1枚×人数分
※今回はレポート提出を原則とします。○○言協で用いたレポートをそのまま使って頂いてもかまいません。メンバーが替わると議論も変わるでしょう。ただし、通級担当の場合、「学級担任からの情報」は必ず付加してください。レポートは別紙様式を参考にし、保護者の同意を得る。
○飲食物(ご自分用の昼食、飲み物などは各自ご用意ください)
12 申し込み方法 別紙に記入し、12月2日(月)までFAX送信する。
13 その他
(1)昼食は各自用意または外食で。
(2)職員派遣依頼の公文書は、日程の決定後に改めて会長名で送付する。(発送郵券代節約のため、メールでの送付に同意の方は該当欄にメルアドを記載)
(3)本事業収入は、○○言協会計の収入とする。
(4)吹雪や事故等で開催が中止になった場合は、呼びかけ人から教室代表へ連絡する。教室代表は、各教室職員に連絡して頂く。
(5)本事業は、○○言協会則第9条、および臨床研修会細則に基づく。また「新しい先生のための旅費措置事業」対象事業に該当する。(講師出張の旅費も対象)
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言語聴覚士情報支援サイトST-navi
http://stnavigation.web.fc2.com/
情報量が充実している良質なホームページを紹介頂きました。
特にST国家試験が参考になります。
以下の問題は、学校の先生方にも知っておいてほしいことですね。
***
第71問 アスペルガー障害の中学生の支援で適切なのはどれか。
a.構造化をなくす。
b.社会的ルールを視覚的に教える。
c.保護者に障害者手帳について情報的提供する。
d.周囲の人の気持ちを考えるように言いきかす。
e.相手の表情をよく見ながら話すように促す。
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
***
もちろん一般論だから、対応方法は個々によって違うけれど、ベーシックな知識がおちゃらけ状態なら、いくら「会議」をやっても無意味ですね。
職員会議だとか、なんとか委員会もいいのだけれども、メンバーにこうした基礎知識がないまま話し合っても、羅針盤のない船と同じで、座礁するだけです。それぞれが好き勝手に、「あっちだ」、「こっちだ」、「俺のカンだ」なんて。
別にあなたのカンが聞きたいわけではないです、子どもの側に立って感じ取ってよ、と思ってしまいます。
子どもの側に立つためには、それだけ、基礎知識と子どもの理解が必要だということ。
薄っぺらい教材紹介をやっても、基礎知識や、子ども理解ができていないと、場当たり的な、下手をすると有害な指導を際限なく続けることになります。
具体的な教材紹介よりも、おおよその支援の方向性を話し合った方が、その子への一貫した支援へとつながるのです。
ということで、今年の自主研修会は、理論学習とOJTを組み合わせた、本当に力になる研修を企画しました。
8月7日(水)WISC-Ⅳ実技
8月9日(金)講座 教育相談と指導・ケース会議
8月13日(火)講座 構音検査実技・ケース会議
8月19日(月)就学指導と各種検査実技(地教委就学指導委員会と共催)
特に8月19日は、既存団体のメンバーの半数が参加します。
それだけニーズがあるということ。
それ以外の日は、レポート数が少ないため、お悩み相談+関連する基礎知識の講義のような感じになるでしょう。
*メールが送れない方はコメントで所属、お名前、FAX番号をお知らせください。申込用紙とレポート様式をFAXでお届けします。
○○言協 臨床研修会 実施要項
平成25 年6 月19 日
臨床研修会呼びかけ人 ya ほか
(2) 通級担当以外の関心のある方とも交流を深め、特別支援教育における地域の連携に寄与する。
2 主催 ○○言語障害児教育研究協議会
3 対象 ○○言協会員、および特別支援教育に関心のある方
4 期日 夏季休業日 平成25 年8 月5 日(月)~16 日(金)のいずれか(アンケート等により決定)
※いずれも、原則として課業日に設定
5 日程 個人研修(相談) 9:00~10:00、15:00~16:00。要予約)
ケース会議、実技・演習等 10:00~15:00
6 場所 ○○小学校
7 内容 ・ケース検討
・検査法などの実技、初めて通級を担当した先生への講義など(アンケートにより追加)
8 講師・助言者 ya(○○小学校ことばの教室)
9 会費 ○○言協会員:無料、非会員:300 円
10 定員 最低開催人数3名(多人数の場合は、2 日日程に分ける等する)
11 用意するもの ○A4サイズの簡単なケースレポート1枚×人数分(発表は任意。無でも可)
※レポートは別紙様式を参考にし、保護者の同意を得る。
○飲食物(ご自分用の昼食、飲み物などは各自ご用意ください)
12 申し込み方法 別紙に記入し、7月10日(水)までFAX送信する。
12 その他
(1)昼食は外食を希望する方が集まって、近隣の飲食店を利用する。(要予約)
(2)職員派遣依頼の公文書は、日程の決定後に改めて会長名で送付する。
(事務局の決済を経て、呼びかけ人が発送事務を行う)
(3)本事業収入は、○○言協会計の収入とする。
(4)吹雪や事故等で開催が中止になった場合は、呼びかけ人から教室代表へ連絡する。教室代表は、各教室職員に連絡して頂く。
(5)本事業は、○○言協会則第9 条、および臨床研修会細則に基づく。また「新しい先生のための旅費措置事業」対象事業に該当する。
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先日、道内某地区でお話しさせて頂きました。40名のご参加でした。
お昼の後で、ほどよく暗い会場でしたので・・・、ときおり、自作教材の紹介、実技を挟ませて頂きました。
ちょっと音声学に偏ったお話になってしまったことや、話しにまとまりがなくなったことが反省点です。
準備不足でした。
しかし、メールでご感想を頂いた方からは、側音化構音の指導について、「明るい光が見えたような気持ち」とおっしゃってくださいました。
でも私の話より、子どもの指導場面のビデオの方が、皆様生き生きとご覧になっていました。
皆さん、きっと子どものことが好きなのだろうと思いました。
子どもが好きということが、何よりも大事なことで、この地区の先生方の子どもへの愛情を強く感じて帰りました。
***
講義終了後に、何名かの方からご相談頂きました。
もっと、相談に時間を割けば良かったと反省しています。
相談に乗るためには、子どもさんについての情報を詳しく伺うことが必要なのですが、その視点を提供させて頂いただけで、ご本人が解決の糸口を見いだされる場合が少なくありません。
構音よりも、まず先に・・・、ということも少なくありません。
事の重大性をわかって頂けるだけで、その後の支援方法は変わっていかれるのだろうと思いました。
本当に大切なこと、必要なことは、奥に隠れています。
でもその判断のためには、その構音が自然改善するものなのか、発達との関連はどうなのかという知識と経験も必要ですね。
先に歩ませて頂いている者として、その点は情報提供させて頂きました。
ご静聴、ご相談のお声がけ、ありがとうございました。
応援の1日1クリックを!
今日は冬休み明けの直前の日だったにもかかわらず、8名の方の参加がありました。中には、3回ともフル出席の方もいて、その熱心さに頭が下がる思いです。
今日がお誕生日の方もいて、事前に聞いておけばもう一つ演出ができたのに、とお詫びしたら、来年も同じ日にやりましょうと応えてくださいました。もう来年の日程も決まりです(笑)。
年齢のことを言えば、今回の参加者では私が一番年上であることに、みんなとのお食事中に気づいてしまいました。皆さん、年齢を「四捨五入」する話題は止めましょう(笑)。
さて、今日の自主研修会も、とても良い点がたくさんありました。
1 子どもの行動の表面的な意味だけでなく、その背景を読み取ろうとする討議が多くみられた。
→クリティカル・シンキングに基づいた質問がたくさん出され、子どもの行動の背景、子どもの思いに迫ることができました。これは自主研修会の中でも、今回がもっともすばらしかったと思いました。行動の背景を理解するという通級の、いや教育の一番大事なところが注目されるようになってきたのは、とてもすばらしいことです。
単に良い悪いという価値判断ではなくて、その行動の背景(周囲の環境の問題だけではなくて、それに至る過去からの経緯や、「思い」)を理解しようとすることが大事ですね。
2 学級担任からの情報が充実してきた
→多視点でインタビューし、そこから問題の仮説を設定するつながりがとても充実してきました。今日出されたレポートは全て指定の様式が用いられていたこともありますが、学級担任との連携そのものが充実してきた現れかなとも思いました。
3 子どもの表面的な能力だけでなく、それを支える土台の力についてのアセスメントが充実してきた
→読み書きが苦手だから読み書き指導ではなく、会話の様子やコミュニケーション、社会性、精神発達という土台をよく理解して、指導仮説を立てようとした議論がありました。
とかく目に見える成果に着目しがちですが、目に見えないことほど大事だなあと思うのです。それが目に見える形に表れたりもするのですが、そこが最初ではない、ということ。
***
今日NHKの「あさいち」で、「ワーキングメモリ」の特集をしているのを出張中の車の中で、音声だけ聞きながら運転していました。
スロージョギングを半年した結果、家事の物忘れや判断ミスがなくなった等の報告を聞いていると、体と頭はつながっているのだあなと改めて思いました。また、家で回転式のシートの上を歩くより、外で景色を見ながら歩いた方が刺激になってワーキングメモリを育てることになる。テレビゲームのシューティングより囲碁将棋を、などという話も納得でした。
また、子どもには訓練というより遊びの中で、というのも本当だなあと。かつて科学的に証明が難しかった「子どもは遊びの中で育つ」ということが科学的に説明され始めているのだと思いました。
お料理をするときもワーキングメモリを鍛えるようですし、今まで使ったことのない器具を使うと一層刺激になる、慣れたことをするときはそうでもないが、初めてのことをするときには鍛えることになるらしいです。
今日出された事例の中にもワーキングメモリに関わると思われる話題があったので、早速この話を紹介しました。
さて寒いですが、私もウォーキングを続けたいと思います。
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