この問題は古くて新しいのですが。
通級担当の本務、校務分掌の仕事との関係については、
「通級学級に関する調査研究協力者会議」(平成5年3月31日、文部省諮問機関。山口薫座長)が答申しています。
つまり、通級担当の勤務体系は特殊であるために、校務分掌などについて配慮すべきと明示しています。
この答申を受けて、文部省は通級制度を開始したという歴史を振り返る必要があります。
校務分掌の仕事のために、週1回の指導を休みにするということは、
通常学級での授業を一週間休むのと同じです。
構音が改善途中にあるのに、1回休むことで、汎化が難しい子は元に戻ってしまいます。
心理的な支援が必要なお子さんには、週1回の場を奪われることで、事態が深刻化する場合もあります。
校務分掌の仕事のために、通常学級の授業を休むことがないでしょう?
ことばの担当が補欠に入ることを求められるが、逆に通常学級の先生が、ことばの教室に補欠に入って頂けるのですか?
構音指導の進め方についての補欠指導案を書いておくので、その通りにしてください。
できないでしょ?
それぞれの部署での専門性、事情を配慮しない学校は、組織体とは言えません。
指導を休みにすることは、通級している子の「学習権」を侵害しており、教育の機会均等、合理的配慮違反です。
かつてことばの担当のための大学の専攻課程がありましたが、今は北海道にはなくなりました。
だから現職についてからの研修が必須です。
そのための時間も必要です。
と、たとえ話で、私はお話ししています。
ことばの担当は、どうしても、職員の中ではマイナーです。
数が少ないからです。
相談相手も校内に居ません。
だから、横のつながり、組織が大切です。
親の会が大切です。
通っている親、当事者の声を校長、行政に届ける必要があります。
ことばの教室は親の会の運動によって設置されてきました。
だから、親の会を軽視してはいけないのです。
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