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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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『改訂 機能性構音障害』

本間 慎治著、2000初版、2008改訂版第2刷、建帛社

機能性構音障害について、入門的な知識を学ぶのに最適な一冊と思います。
改訂版が出ていたのですね。

初版本と比較し、音韻発達に関する基礎知識、
知的障害、自閉症、ADHDを併せ有する方の
構音指導事例を加えたようです。
少しですが。

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ポケモンスタンプラリー2008

http://www.sej.co.jp/cmp/pokemonrally08.html

うちの町は、
「犬も歩けばコンビニに当たる」
というぐらいコンビニ飽和状態です。


今、ポケモンスタンプラリーにはまっています。
うちの娘、いや、私も・・・。

だって「保護者同伴で」とは書いてあるけど、
「保護者自身は集めてはいけません」とは
書いていないので・・・。

4店舗回ってスタンプを押すと、
まずポケモンのシールがもらえます。

毎度ワンパターンですが、
シールは手でつまむ、位置を定めて貼るなどの
目と手の協応運動を育てる教材として使えるかな・・・。

通級時のシール帳用としても使えるでしょう。

さらに4店舗回ると、ポケモンが全部載った
ポスターがもらえます。




ポスターはスキャンして、単語カードに加えたいなと。
たくさんあるので、完成はいつになることか・・・。

裏面は、「ウォーリーを探せ」的に
特定のポケモンを探せです。

視知覚の育成のほか、
指導の導入時に使えるかも。

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「わかりあい」とは

某団体が研究テーマとして掲げている「わかりあい」についての私の思い。
今年は発表なので、最後のまとめに書いた原稿から抜粋(一部改変)です。
(なかなか理想通りにはいきませんが、めざしています)

***************************

担任の先生方や保護者などには
「目で見た方が優れている」などと
紋切り型の説明をするだけの関わりから、
関係者の苦労をねぎらい、関係者の実践に敬意を払い、
本児の成功体験の喜びをわかちあうように、
私の関わりは変わってきた。

「わかりあう」ことは、
考え方を同じにするということでなく、
違いを認めあい、ねぎらいあい、
一致点を模索することの中に
見えてきたように思う。

****************************

愚痴を言いたくなるときは、自信がないときですね。

「誰も責めない」

難しいですが、めざしたいです。

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「みんな」「いっしょに」

*********************

学校教育の中で、
「みんな」「いっしょに」ということばがよく使われる。
もちろんそれは大事なのだが、
誰もが一人で生まれ、一人で死んでいく、
一人一人感じ方がみんな違うのに、
一つの絵を見てみんなで笑えることが愛おしい。
そのことの前提をとばして、
「みんな」「一緒に」は違うと思う。

********************

またまた心から頷けることばに出会いました。

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「読み聞かせ」ではなく「読みあい」

「子どもと言えば、青い空が似合う」と考えがちです。

しかし、子どもにとっての空は、
いつもこの瞬間も変わっていて、
高さはいつも新しい。
子どもは、世界との折れ合いの付け方を
日々調整して生きているのですね。

「この絵本はこんな本だから、この読み方がふさわしい」
と外側から決められることではなく、
あなたと私の中でこの瞬間にどんなものが誕生するか、
どんな世界が見えるのかを感じながら作り合っていきたい。

それが「読み聞かせ」ではなく、「読み合い」

という主旨のご講演でした。

私は感動とともに、「これだ」と思いました。


国語の教科書に出てくる物語文を読解する力は、確かに大切です。
しかし、それだけでは何か違う、と私はずっと思っていました。
今回の講演で、その違和感の正体をついにつかんだ、という感じです。


先生が絵本を読まれると、同じ本でもまったく違う本のように
おもしろく感じるのが、魔法にさえ感じました。

先生は会話でも、相手の反応をよく見ておられるのを感じました。
その場、その瞬間に感じ取れるものを大切にされているのだなと。

***********

私を励ましてくださったのは、同じ職種の方々もそうですが、
実は親御さんもでした。
がんばってよかったと思いました。

親の会をもう何十年も支えてくださった方々が、
引退を公式に表明され、これからの親の会の方向性も話題になりました。

今後は、ことばの親の会だけで続けるのは、
時代の流れからみて難しい。

他の親の会等の団体と連携を深めることが必要だと指摘がありました。
きっとそうだろうなと、私も思いました。

******************************

専門家だからとか、親だからとか、先生だから、とか、
確かに立場もあるし、考え方の違いもあるけれど、
その地下茎で確かにつながっているものがある。
何か引き合うものがある。
何か懐かしいものがある。
それらが立場の違いを超えて存在していることが感じられたとき、
私の心の傷は癒えていたのでした。

先生である前に、親である前に、専門家である前に、
この世で出会うことができた「人間同士」なんだなと。


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励まされたなあ

いろいろあって心に傷を負うことも少なくありませんが、
感謝されたり、励まされたりすると、
その傷は癒されてあまりあるほどに感じます。

傷を負ったからこそ、今の癒しがあるんだなあと。

わかってくれている人もいるのだなあと。

がんばってよかった。

この感謝の気持ちを今度は誰かのためにと思えるのです。

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「忙しい」は「心をなくす」と書く

またまた更新が滞っております。
大規模な催し物の準備で、時間がとれません。
愛読者の皆様済みません。m(_ _)m


最近思うこと

1 一人でも多くの人が、「通って良かった」と思える場を提供していきたい。
 世の中まんざら捨てたものでもない、と思って頂ける人が増えることを。
 せっかく頂いた命と世界ですから、世の中のために少しでも役に立ちたい。

2 DVDの頒布が、試行版を合わせて230枚を突破しました。
 ニーズは結構あるのだなと実感しています。
 つたない内容で、がっかりした方もいるかもしれませんが、
 逆に「役に立った」というご感想を頂くと、私が励みになります。
 学校の先生は長期休業日(いわゆる夏休み)に見る予定という方も多そうですね。


3 厚生労働省の調査では「仕事にやりがいを感じる」と回答した人が
 がくんと減ったとか。
 非正規雇用やいきすぎの成果主義を見直すきっかけになればと。
 どこかの療育病院で「自分の権利を守れなければ、人の権利も守れない」という主旨で、職員には年休の完全消化、時間短縮などに取り組んでいるそうで。
 財政的な裏付けがなければ難しいでしょうが、それを実践しているということはすばらしい。 
 ある哲学者は、
 「他人の人格をいつも同時に目的として扱い、決して単に手段として扱わないように行為せよ」
 と言っていたそうで。


忙しい時こそ、大事なことを忘れないようにしたいものです。
またまた、思いつくままに。

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アセスメント

お久しぶりです。
忙しくて更新が滞っていました。
ご心配の方もおられると思い、最近の話題を。

アセスメントが最近の話題の中心です。


教材開発の前に、子どもやその周辺の条件等のアセスメントが重要です。
アセスメントが適切であるほど、その子への教材のフィット率が高まります。
ただ、実際には詳しいことはよくわからずに、指導に入らなければならない場合もあります。

予測のもとにある教材を試してみて、子どもの反応を見るのも立派なアセスメントでしょう。
どの課題ができたか、できなかったか、できなかった場合は、どのようにつまずいたのか、
その情報を元に指導の仮説を見直し、教材を修正し、また試す。

はじめから完璧な指導でなければならない、なんてことはありません。
「せっかく作った物」でも、子どもの反応次第では、思い切ってやめる、
という勇気、切り替えの早さも大事ですね。

一生懸命準備したが、来室した子どもの表情を見た瞬間、用意した物を全てやめた、という経験もよくあります。


先日、特別支援教育体制推進事業の専門家チーム会議に出てきました。
発言を求められたので、私はアセスメントの重要性について、おこがましいですが、お話させて頂きました。
メンバーの中には私の発言に同意してくださった方もおられて、同じように感じた方もいるのだなと思いました。
巡回相談の物理的、時間的限界があるので、理想は難しいですが、必要な情報、不必要な情報を弁別し、アセスメントは、ビフォーからアフターまで大事なんだと改めて思いました。

以上、思いつくままに。

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連想記憶術で、ひらがなの読みを覚える



ひらがなが読めるようになると、
構音指導もやりやすくなる場合があります。

もちろん、教科学習の補充指導にもなります。

文字と絵を重ね合わせて、ひらがなの読みを
覚えやすくする教材です。

以前、当ブログでもこの課題に取り組んだ方々の教材例を
紹介しました。

が、今回は著作権のしばりがゆるやかなものを
自分で作ってみたいと思い立ちました。

この教材を作る過程で、改めて記憶のメカニズム、
種類を考えさせられました。

つまり、
ひらがなの形と絵の形が何となく似ているというだけでは、
記憶は弱い。

たとえば「せ」なら、実際にセロテープを引っ張って、
カッターで切るところをイメージで想像しながら、
手の動作も伴わせるようにすると、記憶しやすいのでは。

「す」は、まるの中にスイカを入れたというだけでなく、
実際にスイカをはめようとして、なかなかきつくてはまらない様子を
ジェスチャーでやってみた方が記憶が安定しやすいのでは。

まだ仮説の域ですが、ためしてみたいと思っています。

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支援者側の健康も大切に

「夜寝る前30分は、仕事をしてはいけませんよ!」
「好きなことをしてから寝てください」

就寝ぎりぎりまで教育の仕事をしている私に、
指圧の先生から「教育的指導」が入りました。

寝る直前まで仕事をしていると、交感神経と副交感神経の
バランスが崩れ、疲れがとれにくくなり、ストレスの原因になります。

私のブログを訪れてくださる皆様には大変感謝していますが、
夜中にアクセスされる方もおられるようで、
(もちろん、どこのどなたがアクセスされたかは、私にはわかりません)
どうぞ無理をなさらずに、と申し上げたいです。

さて、最近私は「どくだみ茶」にはまっています。
ちゃんと、やかんで沸かすやつです。
顔の皮膚につやが戻ってきて、精神的にも安定してきた感じがします。

その代わり、利尿作用でトイレが近くなるので、気をつけないと!

また、朝ウォーキングとストレッチも最近の日課です。
一日でもさぼると、体調がわるくなります。


「教職員の健康調査 アンケート速報!!」
http://www.kodomo-ouen.com/questionnaire/02.html

精神疾患で休職している先生が増えています。
皆様もお気をつけください!

子どもの前で元気な笑顔を見せられない、
疲れた顔で出勤するのは避けたいものです。
それができない勤務条件なら、何かが間違っているのです。


鬱病について。
最近「非定型鬱病」という概念が広がりを見せているそうです。

鬱病の典型と言えば、「日内変動」と言って、
朝調子が悪く、午後から回復してくるというのがあります。

でも最近は逆のパターンも増えているそうです。

不眠も鬱病の典型ですが、かならずしも不眠でなかったり、
自分を責めるのが鬱病だと思ったら、
他人を責めるのが主となるパターンもあるそう。

もっと早くこのことを知っていれば、あることについて、
さらに正確な評価と対処ができたかも、と思ったりもしています。

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日本発達障害ネットワークが要望書提出

日本発達障害ネットワークは、このほど、各省庁に対して、
来年度予算要望の重点事項を提出したようです。
http://jddnet.jp/view/pdf_view01.php?a=114 

「平成21 年度文部科学省関係予算要望重点事項」では、
懸案となっている自閉症者の位置づけや、特別支援教育体制の整備、
「特別支援教室」構想の検討開始などを求めています。

あの先生、いつのまに代表になられたのですね。

最近、特別支援学級の増設があいつぎ、
少子化で空き教室が増えたはずの各普通学校は、
これ以上学級や教室を増設できないという話を複数聞きます。

ハード的にもソフト的にも間に合っていないのが現状です。


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どうせ音読するなら楽しく読む

「しお」
「しあい」
「しぜん」
・・・
「し」のつく単語をひたすら読むだけでは飽きてしまう子がいます。

そこで、
「ことばのうしろに『おばさん』をつけて読む」

これだけでおもしろがる子がいます。
( )は、私のつっこみ。

「しあわせ おばさん」 (幸せそうでよかったね)
「しっぱい おばさん」(誰でも失敗はある)
「しいたけ おばさん」(頭に栽培しているのかな)
「シール おばさん」(シール帳に貼りたい?)
「しらない おばさん」(知らない人には気をつけて)
「しろい おばさん」(白い恋人ならしっているけど)
「へんしん おばさん」(何に変身?)
「もしもし おばさん」(電話が好きなのかな)
「ひっこし おばさん」(ニュースになったね)
「しんせん おばさん」(おばさんは、新鮮・・・?)


※「おばさん」の代わりに、「先生」でもいいし、「姉」でもいいし、仲の良い友達でもいいでしょう。
また、「おばさん しんせん」のように順を入れ替えると、音の渡りなどの関係で、レベルがアップします。

適用例
1 文字の読みはスラスラであること。
2 単語レベル、2語文レベルでは正音が出せるが、少し気がそれると誤音になりやすい。
 「おばさん」をつけて遊ぶことで、音への注意の配分がほどよく妨害される段階。

適用できない例
1 単語レベルでもまだ誤音が多い段階の場合
2 「おばさん」をつけても楽しいと感じない場合。
3 各単語の意味がわからないことが多い、という場合。
4 おふざけの程度が高く、日常生活場面に影響が懸念される場合。など。

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感覚統合遊び  バス遠足引率

整列し、歩き出しただけで泣き出す子。

みんなの中に入った不安と、これから何が起きるのか
わからない不安、お父さんと離ればなれになるのでは
という不安からなのでしょう。

ことばで予告して不安を和らげればよかったようです。

「これからみんなで写真をとるよ。そのために並んだよ。
お父さんもそばにいるから大丈夫だよ」

しかし、泣き始めてからでは時既に遅し。
娘ともう一人の男の子は、特別に、親にだっこされて
集合写真に加わることに。


重めのペダルをこいで、自転車を運転中。
脚力を育て、手足の分離した動き、
普段あまり経験しない動きで、感覚統合を図れるのでは。


吊り橋をわたります。
ほどよい揺れ方で、バランス感覚を。



そばの水族館の施設。
玄関入り口で、観客のどよめきの声を聞いた途端、
恐怖を感じて、出たがりました。

私は、「中で魚のえさを食べる生き物を見て、
みんな喜んだんだよ。他には、○○○と同じような
お魚さんがいっぱいるよ。楽しいよ」
と説明し、不安を和らげました。

ことばで状況を説明し、過去経験した魚との楽しい
出会いの場面を思い出させ、今と結びつけることで、
不安解消を図りました。

だんだん、慣れて、中を走り回るぐらいになりました。

「人見知り」
「場所見知り」
初めてのことに対して強い不安を感じる我が子。

背景には、感覚過敏があります。

幼稚園の先生方は、そのことをよく理解し、
我が子に合わせた配慮を示してくれます。

ことばで説明し、状況がわかることで、
不安が解消されやすいことがわかっています。

障害があろうとなかろうと、誰だって、
「わからないこと」には不安を感じますよね。
「わかる」ことで落ち着く場合も多い。

でも学校に上がったら「経験不足。親がすぐ手を貸したから」
などと言われるのかなあ。

経験はかなりさせているし、手を貸す割合も
スモールステップで下げているというのが事実なのですが。



ほとんどの家庭は母親が引率。
父親の引率は私を含めて2家族だったようです。
諸般の事情で、私が引率したのですが、
お母さん方に囲まれて、
私も孤独感と不安を味わいながらの遠足でした。(^o^;...

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ちょっと凝った自作教材 「自作すごろく」


DSCF2715.JPG













すごろくのボードは、小学館の『小学○年生』の附録を
パソコンでスキャンし、画像処理して再印刷しました。

白くしたマスのことろに、4種類のシールを貼って、
4種類の設問に対応しました。

100均で買ったくじ引き用の箱の中に、
100均で買ったおもちゃのお金を入れました。
マスの質問に答えられると、お金を引けるルールです。

マスには、4種類の質問を用意。
質問内容は、ボードに書かずに、カードとしました。
これで、他の子には、カードを換えることで、
ボードを使い回すことができます。
同じ子にも、カードのレベルや内容を変えて
再利用できます。






DSCF2717.JPG













設問の種類は、
1 「カテゴリー分け」つまり「DLM組み合わせカード」
2 アンゲーム(子ども用)
3 音韻分析(反対ことばなど)
4 クイズであそぼうを画像キャプチャーしたカード化したもの

いろいろ盛り込みすぎました。
その代わり、子どもの言語能力、言語機能のアセスメントの一つにはなりえます。

机上で絵カード見せるだけの指導に比べれば、
子どもの食いつきは違いますよ。

一度こうした凝ったものを作っておけば、
子どもに合わせてルールやカードをアレンジして使えます。

これで一ヶ月ぐらいはもつかな・・・。

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リンク集(随時更新)


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シャボン玉液で構音練習

ストローでコップの水をブクブクさせるのは、
ブローイング(吹く)の練習の定番です。
でも、単調な練習が飽きやすい子には・・・、

 blowing.jpg 

















シャボン玉液を使うと、あわあわあわ。
これだけで、従来の時間の何倍も集中して練習してくれることも。

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感覚統合遊び 一日遊べますね(写真特集)

親の会の大会の保育会場になる、木の遊具施設に遊びに行ってきました。
これだけ遊具があれば、一日中遊べるのではないでしょうか。 

↓会場全景



↓最近できたばかりの遊具です。
左のレバーを回してボールを上げていくと、
パチンコの玉のように転がって落ちてきます。
ボールは左に行ったり右に行ったり、
弾んだり、回転板を回したりしながら落ちてきます。
レバーを手で回すときの手首のひねりなどの
複雑な動き。
ボールを視線で追う眼球運動、などが関与するのでは。
D1000125.JPG


















↓ これも、比較的新しい「迷路」です。
空間や方向性の知覚、自分がどう歩いてきたかの記憶、
どう歩けばいいか「方略の生成」などでしょうか。
D1000113.JPG













↓ 型はめ教材です。
 「形の弁別」、「視覚的細部への注意」などでしょうか。
地味に色弁別も入っている。
色で分類されていることに気づけるかということも。
回転させたり、裏返すなど、空間関係や思考の柔軟性もか。

D1000124.JPG













↓ 磁石で魚釣り。
 目と手の協応運動など。
 釣った数を競争すれば、魚の数を数えて数唱、数の大小の判断。

D1000109.JPG













↓  ゆらゆら楽しそう。
  半器官、バランス感覚を育てるのに良いか?

D1000116.JPG













↓ すべり台は何カ所かあります。
  足を擦ってしまうことがあるので、靴下をはいて、
  備え付けの座布団に座って滑るとよいでしょう。
  私は滑り台の下の方で待っていて、
  滑り降りてきた子の手と 「タッチ」して遊びました。
  「滑りながら、片手を上に上げて、相手の手と当たるように
  調整しながら」という複雑な動きの練習になるでしょ。

D1000107.JPG

















↓ 大人気の、うさぎさんとかめさん。
 レールの上を滑り降りてきながら競走です。

D1000127.JPG

















↓ 「まてまて~」
 下り坂を走るので、小さい子は転倒に注意。
 他のお客さんにもぶつからないように。
D1000133.JPG


















この他にもいろいろあります。
遊びを通しながら、いろいろな力を育てる良質な場所です。

実は文字の読み書きの基礎となる力も、
こうした遊びを通して育つのではないかなあと。

もちろん、読み書きが苦手な子は、
こうした遊びをさせてこなかったから、
なんて単純な因果律でとらえてはいけません。

クンレンというより、遊びを通して、楽しく。
ということが一番いいたかったことです。

もし親の会関係の方が見ていたら、
保育会場はすてきですから、ぜひ来てくださいね
というPRの意味もあります。


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ことばの教室の「本来」の対象? その3

以下の図は、某地方における通級児童生徒の障害別統計です。
ABCD以下、障害別。
縦軸は子どもの人数です。
あえて、障害名と人数は削除しています。




Aは、昨年度から比較して、相当数減っています。
一方、Dの人数は倍、I は3倍程度に増えています。

一年で人数がこんなに変化したのでしょうか。
いいえ、違います。

統計をとる際の分類の仕方が、少し変わっただけなのです。

従来「言語障害」と言われたものが、
「自閉症スペクトラム」の概念の登場により、
様変わりしつつあるのではないでしょうか。

医師の診断と、教師の見立ての違い、
教育的ニーズの中心をどこに置くかによっても
障害の分類が異なってきます。

子どもの加齢によっても、状態像は変わっていきます。
ある資料では、
構音が練習で改善し、ことばの教室を「終了」した子どもでも、
他の困り感が出てきたという事例が多くあるようです。

自然に改善が見込まれ、
特に困っていない状態の構音を
改善すべく指導を続けるのと、
予後の推定をしながら、その子に一番必要な指導を行うのと、
どちから子どものためになるでしょうか?

ことばの教室だから、構音練習、
ということでいいのでしょうか?

逆のケースもあります。
LD,ADHD等の教室ができても、
やはり、LD,ADHD等の教室に通う子どもの中にも、
構音指導のニーズのある子はいるようです。

「LD等のための通級指導教室は、ことばの教室とは別に作るべきだ」
という議論があります。

主旨はよくわかります。

しかし、障害別に明確に区切れないのが、
子ども達の実態ではないでしょうか。
少なくとも、通級については。

文部科学省の「言語障害が、主として他の障害に起因するものではない」
という定義に、きれいに当てはまる子は、何人いるのでしょうか?

私は従来の「言語障害教育」の実践はすばらしいと思っています。
むかしから、「障害にとらわれず、その子にどんな指導が必要かを考えて」
やってきているはずです。
それは、まさに特別支援教育の理念だったのではないでしょうか。

「発達障害の広がりによって、言語障害教育の火が消える」
という心配の声が聞かれますが、私はむしろ逆で、
「言語障害教育」の考え方が、
実は特別支援教育の発展に貢献できている、
と思うのです。


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通級担当と校務分掌、人事 7

県によっては「内地留学制度」があります。
一年間大学で言語を学んだ先生が、通級担当になる、
というのが正式なルートになっているそうです。

また、教員採用段階で、
通級担当は通常学級の先生とは別枠で採用しているところもある、
と聞いています。

実は私の地域でもかつて、
そうした制度は正式にはないものの、
事実上、東京などで一年研修を受けた先生が
ことばの教室担当になるように、
人事上の配慮がなされていました。

しかし、正式な制度は依然として、
通級担当と通常学級、特別支援学級担当は全て
同じ人事枠で採用されています。

いろいろ議論はあるでしょうが、
子どもにとってはもちろん、
先生にとっても、
担当に就く前に
知識を授けられる機会があることが
助けになるのでは。

現状では、すぐに制度化は無理でしょうから、
せめて、担当になってからの専門研修は必須です。

「ことばの先生はよく外に出る」
と言われがちですが、
校内で言語教育の相談に乗ることができる先生が
いないからなのです。
特に一人教室や、経験の浅い先生ばかりの教室では。

私は微力ですが、研修、養成制度を作るための
支援をしたいと思っています。
退職するまでには、
そうしたしくみを作ることに
貢献できればなあと。

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もう少しゆっくりでもいいのでは

今日は休日。
久しぶりに身体のメンテナンスを受けてきました。

数年ぶりに訪れたその場所では、先生が私の顔も見るなり、
「初めての人じゃないですよね」と。
私を覚えていてくれたのでした。

しかし、寝ている私の頭の方に座った先生は、ぼそっと一言。

「白髪増えましたね!」

がーん。
くやしいけどその通り。
年を取ったなあ。

「先生も、○○○ですね」、などとは言わなかったですが。(^.^;


久しぶりに会ったといえば、もうかなり前に通っていたお子さんの
お母さんに、最近何人も、立て続けに、偶然街で会いました。

偶然がよく重なるので、
私は何か振り返ることを運命は求めているのかな、
とさえ感じました。

「お久しぶりですね」
「お元気ですか」
「お子さんどうですか」

内容は書けませんが、それぞれの展開を見せているようです。

でも思ったことは、
当時のお子さんの姿は、当時の周辺の状況との関係性を
前提としているのだなあと。

時間がたち、子ども本人の成長による変化も当然ありますが、
生活の枠組み、前提自体が変わり、
関係の中で子どもも変わる部分がある。

周囲の本人への評価の観点も変わっていくでしょう。

当時できなかったことは、今となってはそれほどの
問題ではない、ということも多い。

逆もありますが、前者の方が多いかも。

そこで改めて思ったことをいくつか。

1 指導者は、その時だけを見ていてはいけない。
 10年後、20年後の姿を思いながら。

2 できないことをつっつくよりも、できることを伸ばした方が
 予後は、できないことをできることでカバーできるんだな。

3 そんなに焦らないで、もっとゆっくり考えてもいい。


最近、特別支援教育について、
集団への帰属に重きをおく文脈が
強まってきている感じがするのは、私だけでしょうか。

「もっとがんばれ、もっとがんばれ」

「さもないと、世の中についていけないよ」、と。

一面それは事実だし、世の中の流れを無視して教育はなり立たない。

ただ私は思うのです。

特別支援教育にしろ何にしろ、
すばらしい技術や理念、言い回しがあったとしても、
それを
「本人がどう感じるのか」
の視点が一番大事なのではないか、と。

訓練のための訓練。

それもいいのかもしれないけど、
その子のQOL(生活の質)を高めるために教育はある、
平たく言うと、
「本人がそれによって楽しいと感じるのかどうか」
なのではないかと。

「楽しい」、だけでなく
「感動した」とか、
「うれしい」とか、
「役に立った」とか。


確かに、本人がいやがっても、やらせなければならないことはあります。

ただ、将来身につけさせるべきかどうかという視点は、
単にお勉強の成績とか行動だけではなくて、
「楽しい日々の積み重ねによる、心の将来への投資」
という視点も大事なのでしょう。

将来の幸せが人生の一部なら、
「今」の幸せも人生の一部なのですから。

LDの心理的疑似体験プログラム。

確かに広く普及しましたが、
自戒を込めて言うなら、
「のど元すぎれば」なんとやら。

定期的に体験し直すのもいいかもしれないですね。

本人がどれだけ苦しんでいるのかを、「内側から」理解する。

この原点にもう一度立ち返る必要があるのでは。

最近、そんなことを感じるのです。

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視知覚トレーニングWeb教材「目の運動」

http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/usr/koyama/eyemove/

本多和子, 北出勝也: 「見る」ことは「理解する」こと, 山洋社, 2003. 
を参考文献として作成した、パソコン用のソフト、ページを発見しました。

眼球運動と文字の読みとの間には相関がある、とアメリカの大規模調査で報告されています。
視力は問題ないのに、眼球運動等の視機能に弱さがあって、文字の読みに影響することは考えられることでしょう。

視力
視機能
視知覚

これらは全て別のものですね。
実際の指導では、それらを厳密に分けることはできませんが、指導の手だてを考えるとき、それは視力の問題なのか、眼球運動の問題なのか、映像を脳でとらえる段階の問題なのかをよく調べることが重要ですね。

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特別支援学級への支援も

先日の、ことばの教室の先生方向けの研修会には、
他の障害の特別支援学級の先生方も多数見えていました。

そこでもやはり「構音指導」のニーズがあって、
毎日試行錯誤されているのだなあと改めて感じました。

「お口の体操を毎日すれば、少しずつでも
発音が改善するのではないか」

こうした淡い期待と不安を抱きながらのことなのでしょう。

そうした先生方にもお渡しした『構音の指導研修DVD』が
少しでもお役に立てばと思います。

その子の構音の要因は、

お口の機能、形態の問題なのか。
聞いたことばをインプットし、処理し、表出する過程の問題なのか。
音に注意を配分する力の問題なのか。
心理的な問題なのか。
それらが複合的に作用しているのか。

構音の誤りは、どの音が、どのように、どれだけ、
どのような条件で検出されるのか。

あるいはその構音の状態は、本当に今指導のニーズがあるのか。


様々な観点からアセスメントし、その子にもっとも効果的と
思われる方法で指導を行うのが、通級での構音指導です。

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通級制、特別支援学級に関する法律、通達、通知(抜粋) 修正

今年度、法律が少し変わっているので、載せます。

通級制、特別支援学級に関する法律、通達、通知(抜粋)

○教育基本法(2006年12月22日)
(教育の機会均等)
第四条
2 国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない。

○学校教育法
第81条 幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び中等教育学校においては、次項各号のいずれかに該当する幼児、児童及び生徒その他教育上特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対し、文部科学大臣の定めるところにより、障害による学習上又は生活上の困難を克服するための教育を行うものとする。

2 小学校、中学校、高等学校及び中等教育学校には、次の各号のいずれかに該当する児童及び生徒のために、特別支援学級を置くことができる。
1.知的障害者
2.肢体不自由者
3.身体虚弱者
4.弱視者
5.難聴者
6.その他障害のある者で、特別支援学級において教育を行うことが適当なもの

○学校教育法施行規則(2008年4月1日施行)

 

第百四十条  小学校若しくは中学校又は中等教育学校の前期課程において、次の各号のいずれかに該当する児童又は生徒(特別支援学級の児童及び生徒を除く。)のうち当該障害に応じた特別の指導を行う必要があるものを教育する場合には、文部科学大臣が別に定めるところにより、第五十条第一項、第五十一条及び第五十二条の規定並びに第七十二条から第七十四条までの規定にかかわらず、特別の教育課程によることができる。
 言語障害者
 自閉症者
 情緒障害者
 弱視者
 難聴者
 学習障害者
 注意欠陥多動性障害者
 その他障害のある者で、この条の規定により特別の教育課程による教育を行うことが適当なもの
 

 第百四十一条  前条の規定により特別の教育課程による場合においては、校長は、児童又は生徒が、当該小学校、中学校又は中等教育学校の設置者の定めるところにより他の小学校、中学校、中等教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部若しくは中学部において受けた授業を、当該小学校若しくは中学校又は中等教育学校の前期課程において受けた当該特別の教育課程に係る授業とみなすことができる。
 

○「障害のある児童生徒の就学について(通知)」(平成14年)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/07/020706.htm
 

○就学指導資料(補遺)(平成18年)〜宮城県教育庁HPから
http://www.pref.miyagi.jp/syougaiji/topic/data/syuugaku_10.pdf


○通級による指導の対象とすることが適当な自閉症者、情緒障害者、学習障害者又は注意欠陥多動性障害者に該当する児童生徒について(通知)(平成18年3月31日、文部科学省HP)
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/06050817.htm


○特別支援教育の推進について(通知)(平成19年4月1日、文部科学省HP)
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/07050101.htm

 
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通級担当と校務分掌、人事 6 

先に引用した「通級学級に関する調査研究協力者会議」(山口 薫座長)は、
通級担当教員の「専門性」について、以下のように答申しています。

(以下、引用)
(下線は、私が付加しました)
**************************

3 教員の資質の向上

 通級による指導が教育効果を上げるためには、何よりも担当教員の資質が重要である。通級による指導は、IIIで述べたように、限られた時間の中での1対 1の個別指導が中心であるため、担当教員は専門的な指導そのものの成果を問われることとなる。しかも、多くの場合、児童生徒は通常の学級の授業の一部を替えて、場合によっては遠くから保護者が付き添って来て、指導を受けており、それだけの教育効果を上げなければ、通級の意義そのものが問われることとなる。このため、専門的な知識、技能を有するとともに、個々の児童生徒の障害の状態や特性等を適切に把握し、それに応じた指導を行える力量を有する教員が担当することが望ましい。

 しかしながら、通級の担当教員、特殊学級担当教員については、経験年数が少なく、専門性が十分ではない者がみられるということも指摘されている。今後、国、都道府県、市町村の各レベルで、専門性と個別指導の力量を養うための研修の充実を図ることが必要である。また、長期的には、教員養成においても適切な配慮が行われることが望ましい。

**************************(引用、終わり)

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通級担当と校務分掌、人事 5 開かれた研修体制を

あることばの教室担当が、民間の言語障害の学会に参加しようと
していました。
ところが、公的に定められた研修の出張日と重なってしまい、
その学会には参加できませんでした。
学会の参加を理由に公的研修の日程変更などをお願いしても、
認められなかったそうです。

公的な研修とは、「調理実習」だったそうです。

「ことばの教室担当である前に、小学校教員なのだから、
家庭科調理実習をしなければならない」

このことばを、親の会活動の過去を知っておられる方は、
どのように受け止められるでしょうか?

かつてこの地方でも、ことばの教室に片道2時間以上かけて、
「国鉄」と「バス」に乗り、週1回の指導を受けるために通う
親子がいました。

当時から、口蓋裂などの器質性構音障害などの改善指導を含め、
研修を深めた教員でなければ担当できない内容でした。

親の会では、担当の先生が東京などでの1年研修が受けられるように、
教育委員会などに陳情に行ったり、1年研を受けた来た先生が、
ことばの教室に配属になるようになど、様々な運動を展開していたようです。

これらの運動が奏功し、ことばの教室担当の人事は、
通常学級のそれとは別に扱うことが事実上認められました。

かつては、通級経験20年、30年の先生が多くいました。

ところが今は、平均経験年数は5年を切ります。

調理実習は、大学のカリキュラムや家庭でも経験できるでしょう。

しかし言語障害教育を教えてくれる人は周りにあまりおらず、
専門家も少ないのが現状です。
教員養成大学で学べる機会はきわめてまれです。

だから私もDVDを作ってがんばっているわけですが、
個人レベルの努力だけでは、とてもカバーしきれないのです。

数少ない研究会に、しかも私費で参加しようとする
先生の前向きな姿勢に報いるような体制を
是非考えて欲しいと切望します。

LD学会などもしかり、少なくとも学術団体に登録している団体の研修会への
参加については、公的に、柔軟に認めて頂けるようになるといいなと思います。

既にそうしている地方もありますよね?

それぞれの先生の持ち味、得意分野が生かされる体制を。

子ども一人一人の違いを大切にするためには、
まず先生方一人一人の違いを大切にするということが必要と思うのです。

みんながオールマイティーである必要はないし、
みんながオールマイティーなんて不可能です。

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