ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
■メールはこちら
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
発達障害とことばの相談「ことば」を育てるために大人ができること
http://bp.shogakukan.co.jp/n-nakagawa/
言語聴覚士 中川 信子先生の連載記事です。
以前にも書きましたが、迷ったときに、
「ここに戻っていきたい」
という感じがします。
レベル
|
分 析
|
レベル1
(全体的な知的能力)
(言語性IQと動作性IQの差)
|
1.FIQ
2.VIQ
3.PIQ
4.VIQ PIQ
|
レベル2
(群指数間の差の特徴)
|
VC(言語理解) PO(知覚統合)
FD(注意記憶) PS(処理速度)
VC PO:( ) VC FD:( )
VC PS:( ) PO FD:( )
PO PS:( ):( ) FD PS:( )
|
レベル3
(下位検査項目の比較)
|
・言語性平均( )
知( )・類( )・算( )・単( )・理( )・数( )
[ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ]
・動作性平均( )
完( )・符( )・配( )・積( )・組( )・記( )
[ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ]
|
レベル4
(答え方の特徴)
|
|
総合的解釈
|
|
今日は、某教室にお邪魔して、数名の先生方とケース会議をしました。
前回と同じように、ケース会議だけで一日が経ちました。
子どもの状態像によって違う構音の見立て、指導方法から、
感覚統合、応用行動分析、心理的なアプローチ、
家族関係の力動など、
話しはあらゆる方向に及びました。
単に「会話時に構音が不明瞭」といっても、
子どもによって原因や背景が違うのでした。
また、プレイルームにあるおもちゃについて、
「ああ、あれはそういう意味だったのか」
という気付きを得た先生もいました。
応用行動分析は、単にほめるだけではないこと、
ご機嫌をとるためだけにほめるのではなく、
教育的な意図があること。
家族関係の力動では、
単に親はこうあるべきということでなく、
家族内外の関係性の中で当事者も悩んでいる、困っているのだということ。
低い能力をどうにかしたいということの前に
「安心感」がその子にとって第一であること。
などなど。
私自身も、知識が整理されてよかったです。
4名中なんと3名が今年新しく担当した先生の教室なのですが、
録音を聞かせていただくと、子どもとの会話がほんわかとした温かい
雰囲気にあふれていて、感動して帰ってきました。
美女に囲まれて研修できたことも、よかったでした。(^-^)
前回のこのタイトルは好評のようでしたので、第2弾。
構音にしても、文字の読み書きにしても、
感覚統合の観点でも、アセスメントと指導が大切だと感じています。
お口だけではなく、手先だけでもなく、
身体全体との関連で見る必要があるのだと思います。
粗大運動が育っていないのに、箸の持ち方だとか、
鉛筆の持ち方、靴ひもの縛り方を先に指導してしまうと、
アンバランスな発達を示してしまうわけで。
そして、感覚統合の指導には、以下のことが大切だと言われます。
・楽しいこと
・うまくできること
・自分からやりたくてやっていること
・自分から工夫したり挑戦したりすること
遊びの原則ですね。
カンポックリ。
主に固有受容系ですね。バランス感覚や、
運動企画も関係すると思うのですが。
用務員さんにお願いしたら、すぐに作ってくれました。
うちの用務員さんは、材料さえあれば作ってやるよ、
と言ってくれるやさしい方なのです。
カンカンは、給食室から出たゴミの再利用です。
これが大ヒットでした。
上手になってきたので、障害物を置いて避けて通るように。
机の天板にキャスターをつけて、簡易スクーター。
特別支援学級からお借りしました。
その上に立って、ひもで引っ張られながら、
サーフィンです。
これは、主に固有受容系と思います。
即席の触識別知覚の教材。
箱の中を見ないで、手触りの感覚だけで、
積木を見つけ、形を言い当てる。
形はわかるけど命名できない時は、どの枠に当てはまるのか
指差しで伝えてもらう。
簡単そうで、子どもによっては意外と「手応え」が。
触覚系ですね。
手先の不器用さをなげく前に、
触識別知覚のアセスメントを。
網を登ります。
公園です。
固有受容系ですか。
おまつりのトランポリン。
学校にも大きいトランポリンがあります。
私はトランポリンしながらキャッチボールしたりします。
子どもによって、ボールの大きさ、投げ方を変えたりして。
定番のブランコ。前庭系。
板書の字がノートに写せない子の中には、
首を振ったら位置関係が混乱するという前庭系に課題のある
お子さんは?
こうしてみると、感覚統合を育てる遊びは、
日常にあふれているのだと思います。
わざわざ週1回からの通級、
しかも狭くて、限られたことしかできない部屋に来て頂くのは
大変恐縮です。
しかし、構音を身体全体の協調運動と共に育てる必要があると見立てた場合、自然改善が見込まれる場合、
構音はもっと成長してからの方が良いと判断した場合などに、
何ができるか試行錯誤しています。
ただ、子どもにとって大部分の時間である、通級以外の時間を
どう過ごすか、コーディネートするかが鍵なのでしょうね。