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某公立学校ことばの教室教員。公認心理師、言語聴覚士、特別支援教育士。 『クイズで学ぶことばの教室基本の「キ」』の著者。  SINCE 2000.1.1 
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「インクルージョン教育」と「統合教育」とは、似て非なるもの

と私は習ったのですが。
バリアフリーと、ユニバーサルデザインも違う、と。

***

特別支援学級担当の先生方の研修会に参加しました。

みんなと一緒であることで、成長したというレポートもあれば、
個別指導に四苦八苦されている先生も。

「みんなと一緒に」教え合うのがいいのか、
それとも個別指導でその子に合った指導がいいのか。

「みんなと一緒」で本人の負担が強い場合もあるし、
個別指導の内容がフィットしない場合もある。

二者択一ではないのでしょうね。

それこそ、ケースバイケース。
現実的な判断でなければならないのでは。

一番大事なのは、大人の主義主張ではなくて、
本人の思いに立てるかということ。

「インクルーシブ教育」が言われていますが、
わずか数年前に文部科学省がめざそうとした、
「全ての子どもが通常学級に在籍した上で、
必要な時間分取り出し指導をする、
「特別支援教室1,2,3」
との違いや共通点は何でしょうか?
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/05120801/010.htm


そして、「インクルーシブ教育」と「インクルージョン教育」、
「インクルーシブ教育」と「統合教育」との関係は?

これまでの議論の経過を丁寧に検証した上で、
新しいものを作ってほしい、子どもを中心として、
と切に願います。

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【教材紹介】カタカナのプリント



特定のカーディーラーの車になりましたが。

文字のランダムな羅列から、有意味の文字列を抽出する。
視覚的探索。

車に興味があり、カタカナの習得を図りたいとき。


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【教材紹介】 漢字のわなげ



予め、漢字カードで読みの習得状況を把握した後、
読めなかった漢字について、カード付属のイラストを使って意味を説明。

次に紙に漢字を書かせて(今回は時間が無かったので活字で)、
輪投げに。

指導者が言った漢字の棒に輪をくぐらせればゲット。
輪を投げるときには、自分でも読みを一言宣言してから。

適用例としては、おおむね読めるが、一部読みを忘れている場合の復習。
輪投げが嫌いな児童には不向き。
また、漢字の意味が了解されていない段階で、読みだけ学習するというのも、
イマイチ。


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お祭りで教材さがし(そればかりですが)

2つのお祭りに行ってきました。
2010_08290037.jpg














気球は子ども達にとって初体験。
聞くと、20kgのガスボンベを2本積んでいて、
15分で1本がなくなるとか。
家庭用ガスボンベが10kgで1万円ぐらいですから、
相当な費用です。
でも今回の登場費は無料。
どこから予算が出るかというと、
国土交通省が後援しているようです。
 
2010_08290026.jpg










上空30m。
普段は農業用の空港です。
 
 
P1000084.jpg














パラグライダーのショーがすばらしかった。
山岳からだとエンジンは必要ありませんが、
平地からなので、大きな扇風機のような機械を背にして推進力にしています。


竹とんぼや、飛行機のペーパークラフトのコーナーもありましたが、
既に定員に達しており、残念。

 
P1000091.jpg










このあと、保育園の団体が主催のお祭りへ。
 
 

自分で作った魚で魚釣り。
「クリップは返して下さい」
というところに、園の予算の実情が・・・。
 
8cac9af4.jpg













ジムに登ったり、



 
P1000094.jpg














輪投げしたり、(職場の輪投げが無機質に思えてきます)


 
P1000086.jpg














バスケットシュートなど、体の発達をねらう遊び。
シュートに失敗したら、一歩ずつ前に出られるルールなのは、
一般的なお祭りと違って、能力差への配慮がきめ細かいです。


 
P1000097.jpg










左が完成したコマ。右が裏から見たもの。
ピンをシンにしていて、簡単な作りでもよく回ります。


 
P1000090.jpg










「桃太郎」の導入時は、「イスの反対は? スイスイ、水泳」と
音韻分析課題をやっていました。

 
P1000089.jpg














竹とんぼコーナーや、縄跳びもありました。




 
P1000087.jpg










大型のブンブンコマもおもしろかったです。
出口で小さいブンブンゴマがプレゼントされました。
 
さすが、日常子ども達と接している方々なので、
声かけや指示、状況把握がすばらしいです。
PTAの保護者も協力的に活動されていました。 

 
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魚釣りゲーム 数のタイルバージョン



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「注意」「プランニング」の観点から、読み書き困難にアプローチする指導

今日は、「見立てから教材作成まで、本格実習で即戦力を」
という研修テーマで、公的講座をさせて頂きました。

この研修では、
「○○障害だから、△△指導プログラム」という安易なとらえ方でなく、
たくさんのアセスメント情報から、子どもの実態を丁寧かつ
科学的に見取るということを最大のテーマとしていました。

また、他の研修ではめずらしい、教材作成までやってしまうことで、
見取りが着実にできたかを確認する研修にしたいと考えていました。

だから、単なる教材紹介という主旨ではなくて、
自分の頭で考えて作り、それが子どもの実態や困り感、興味に
どれだけフィットしたものになるか、ということが大切なのでした。

新しい先生には難しかったかもしれませんが、
正確な見取り、クリティカル・シンキングの大切さを
感じ取って頂ければ、それだけでも十分と思っています。

研修では、
アセスメント情報→総合的判断(問題の仮説)→指導方針
→個別の指導計画の作成→教材作り
の流れで進めました。


扱った事例は、
知的な遅れは目立たないが、
「注意」「プランニング」の弱さが、読み書き困難(頻回なエラー)に、
というものでした。


以下、3班それぞれで作成した教材の紹介です。




絵を切り取って、ジグソーパズルにして、また組み立てるというもの。
得意分野を生かして、注意の持続を高める意図とのこと。




家庭での支援として、食器のレイアウトをする指導。
初めは写真も見せるが、徐々に口頭だけの指示にして、
注意して指示を聞く力を育てる意図とのこと。




ランダムな文字の羅列から、絵の単語を見つける課題。
今回の事例の子どもの実態や指導のねらい、興味の引き寄せ、
汎用性や発展性から考えて、この教材が今回のピカイチ賞です。
(作成した先生、見てくれているかな)


このほか、
・文字をわざと間違えた文を提示して、間違いを発見する(準ピカイチ賞)
・ダウトを探せ(いし→いぬ に直す課題) (これも準ピカイチ賞)
・クイズの答えをひらがなの積木を並べて回答する。
・プラレールの作り方を文字で示されたものを読んで組み立てる

などなど。

一人の子どもに対して、これだけたくさんの智恵が集まるということに、
感銘を受けたのでした。

最後に私が実際に行っている指導を紹介させて頂きました。

既にブログにも載せたものもあります。

 
 
 
 
 


このほか、
Image11.jpg








3つの文字カード(「りんご」「いんこ」「りろご」など)
の中で、後で示された絵カードに合う文字カードを
素速くとるカルタ。(ちなみに実習生作)


Image5.jpg









まちがいさがし。ひとつだけ違う文字があるよ。


Image22.jpg









なぞなぞの答えの文字を線で結んで単語を完成させる。
文字の視覚的探索や、一音ずつの短期的な聴覚的把持と
作業のワーキングメモリ負荷課題。
これも実習生作。


Image3.jpg










トランプを一枚ずつめくって、「7」が出たら素速く取る。
カードをたくさん取った人が勝ち。
文字への注意。妨害刺激への反応抑制。

などなど。

もちろん、通級時の教材だけでなく、在籍している通常学級での支援
(環境調整の視点)も話し合いましたが、今回は通級や家庭での教材に
しぼりました。


最後に外部講師に講評を頂きました。
教材はシンプルで汎用性、発展性があるものがよいこと、
子どもを見る力を高めること、長期目標から短期目標の系統性、
研修成果は集団に還元していくことの重要性を指摘くださいました。

おわったあとの講師反省では、
各グループの話し合いの仕方に一工夫が必要と助言を頂きました。
各グループの座長の事前打ち合わせをもっと充実させる
必要を感じました。

ただ、5月に行った1回目の講座は、講義中心
2回目は演習中心の組合せはとてもよい、と助言頂きました。

参加者アンケートを見ると、おおむね好評でした。
皆さん、ありがとうございました。

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トレイで魚釣りゲーム コミュニケーションスキル、計算



トレイで自作した魚釣りゲーム。

ルールを守る、話し合うなどのコミュニケーションスキル。
魚全てに書かれている点数の足し算。

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くっつきの「を」 釣りゲーム



「を」と「お」の使い分けの指導を依頼されました。
依頼を受けても、そのまま指導で行うわけではありませんが、
(週の限られた通級時間では、内容を絞る必要があります)
通級指導のニーズにたまたまフィットすると判断したので、
取り入れました。


まず、「お」と「を」の使い分けの実力(ベースライン)を確認。

次に、私が使い分けを説明しましたが、今いち・・・。

そこで、「くっつきの『を』」をビデオで説明。
これはよくわかったようです。
(予め用意しておいて良かった。夏休み中の教材研究が
こんなに早く役立つとは)


その次に、問題カードを一枚ずつ引き、
「お」と「を」のどちらを使うか、使う方のプラケースを
魚釣り風に取った人が勝ち、にしました。

別に魚釣りでなくても、カルタ風でもよかったですが。

「おなら を する」
なんて上品でない例文ですが、
この方が子どもにとってはおもしろいし、
印象に残りやすいのですよね。

(写真は、「は」と「わ」。他に、「へ」と「え」もしました)

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言語通級教育士 資格認定試験13 発達について

乳幼児の発達の一般的順序で正しいのはどれか

① 大きい、小さいがわかる
② 左右がわかる
③ 親の話し方で感情を聞き分ける(禁止等)
④ 長い、短いがわかる
⑤ 高い、低いがわかる

A ①→④→⑤→②→③
B ②→⑤→④→①→③
C ③→①→④→⑤→②
D ④→①→⑤→②→③
E ⑤→②→①→④→③

****

この問題、子育て経験があるのでわかりました、
という先生が複数いらっしゃいました。
STの実習生もできていました。

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自主研修会3  支援者の自発的意思

まさかこの地方の先生方が全員集まってくださるとは。
自発的な意思の点が、線に結ばれていくのを感じました。

今日は午前中に4ケースの検討をしました。
それぞれ試行錯誤しながら、
素敵な実践をされているなあと思いました。

発達の特性も大事ですが、環境についても大事だなあと。

週1回程度の通級でできることは、本当に限られていて、
でもそんな制約の中でも、どのように工夫していくか、
色々なアイデアが出ました。

最後に感覚統合の研修会に参加された先生が、
その資料を配ってくださいました。
自発的にこのような動きが出てきたのはすばらしいなあと
思いました。

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自主研修会2 発達検査の解釈には、統計学的な正確さが必要

もう一つ、課題となっているのは、
発達検査の解釈でした。

数値的なことは、あくまでも統計学に基づいた
正確な解釈をしなければなりません。

WISCのIQが2違うだけで、上がった、下がったという
一喜一憂することは、科学的根拠がないわけです。

その差は、統計学上、どれくらい意味があるのか、ということが大切。

***

話は変わりますが、全国学力テストで、平均をランキングしていますが、
それはどれだけの意味があるのか、正直疑問です。

まず、数値には、平均値だけでなく、集中と分散も必要ですね。

どれくらいばらついているのか、どれくらい有意差があるのかという議論なしに、
単に順位を並べているだけ。

テレビの視聴時間と学力との相関も示されていますが、
テレビを長く見る→学力が下がる
という因果関係の結びつけは、どうなのでしょう?
もしかして、両者は単純な因果関係ではなくて、
両方とも「結果」かもしれません。

つまり、テレビを時間を決めてみる、なんて約束事をすれば、
学力が伸びるという単純なものではないこと。
これは、現場を見ているとよくわかります。

様々な要素をトータルに見る必要があるのでは?

学力テスト実施への慎重な意見がありますが、
その懸念が見事に出ている、と感じるのです。
マスコミの取り上げ方を見ると・・・。

***

子どもの学力は、本当に落ちているのでしょうか?
大学で、高校レベル授業のやり直しをしていると言いますが、
少子化で大学に誰でも入れるようになったことは
考慮しないのでしょうか?

知能検査の標準化作業では、今の子は、昔の子に比べて
むしろ知能は向上していることが明らかになっています。

だから、古い知能検査を行うと、数値は甘く出ますよね。

「ゆとり教育が、学力を下げた」なんて、本当ですかね?

***

「カリキュラマシーン」の元ディレクター、ギニョさんの話を聞きました。
http://www.youtube.com/watch?v=Tj0QvfYNjwQ

30年以上前だって、拗音の読み書きができない子はたくさんいました。
この番組が、教育番組だったか、というと議論があるようですが、
この番組を見ることで、拗音が理解できたという感想が寄せられていたそうで。

文字の読み書きの前に、音韻の理解だという話は、
昔からやはり言われているんだなあと思いましたが。

***

話しが大幅にずれましたが、
数値の一部だけを見て判断してしまうのは、ずばり認知バイアスではないでしょうか。
実施する以上は、慎重、かつ丁寧に、多角的に取り扱うこと、
世間一般に多角的に理解して頂くための手立てが必要と思うのです。

そして、平均が低いから、数値を標準に近づけよう、という発想は
本当に子ども達のためになるのでしょうか?
その子、その子の育ちという考え方が大事なのでは?

ということが、個々人に対しても、全体に対しても欠かせない視点だと思うのです。

***

名誉のために。今回発表してくださった事例では、そのことが
よく理解されているように思いました。

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自主研修会 発達障害を理解するには、発達を理解すること

毎年恒例になってきた、自主研修会を開きました。
車で2時間かけていらっしゃる先生もいて、
正直頭が下がります。

お話しを伺うと、それぞれ全国、全道規模の研修会に
参加もされているとか。
本当に熱心です。

今回は、午前中にケース会議。
それぞれ任意で持ち寄ったケースについて検討しました。

午後は、このブログにも一部掲載している問題集の解答、解説でした。

今回やはり感じたのは、発達障害を理解するには、発達を理解すること。

「障害」というと、今までにない対応策というイメージになりますが、
発達がその子ペースなだけなのだと。
であれば、子ども一般の発達をおさえることがとても重要かと。

おさえがないと、議論はずっとかみ合わないことになります。

もちろん、発達障害の本質は、周りとの関係性の中にあるのではありますが、
個体の特性を、では全く無視してよいかというと、そうではありません。
両面必要なわけです。

明日は、また別の教室に出向いて、自主研修会を開きます。
両方合わせて、某研究組織の3分の1の規模になります。

ちらほら、既存の団体の研修より勉強になっているというご感想も・・・。

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言語通級教育士 資格認定試験12 WISCの解釈

WISC-Ⅲの解釈について、正しいのはどれか。

① 「有意差5%」とは、「有意差15%」に比べると、差が小さいということを意味する。
② 言語性IQ85、動作性IQ87、全検査IQ85の場合、動作性IQがわずかに高いため、耳で見せるより、目で見せた方がわかりやすいという特性を持つと考えられる。
③ 下位検査の「算数」の評価点が低いので、学校での算数の成績もよくない。
④ 検査時の行動観察のデータがなくても、数値を見ればおおよそ正確な解釈ができるようになっている。
⑤ 言語性IQ75、動作性IQ115、全検査IQ95の場合、全IQが100に近いので、知能は平均的と言って良い。

A ①、②
B ②、③
C ③、④
D ④、⑤
E なし


*********


この問題は、意外と難しかったようです。

というのは、これらの問題は、実は、某公的研修のための予習ドリルとして
出題し、予め、参加希望者に取り組んで頂いたものです。

なぜ、こんな予習ドリルをしたのかというと、
今回の公的研修では、中級的な内容を求められており、
発達検査の解釈の基本をマスターしていることが前提
だからです。

この問題は、WISCの解釈の基礎をなすものです。


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「巡回による指導」について

ことばの教室の一部ではかねてより、
「巡回による指導」を試行する実践が行われていました。

以前にも書きましたが、そのメリットとデメリットは、

メリット
1 子どもが他校まで移動しなくていいので、親子とも負担が軽減する。
2 自校で指導を受けられるので、時間の都合がつけやすい。

一方、デメリットとしては

1 それまでは、保護者同伴での他校通級だったので、保護者と担当とが
話し合いやすかったが、巡回することで、保護者と疎遠になってしまった。

2 旅費の補償がない。事故補償がない場合がある。

3 勤務でなく、欠勤扱いにされている例がある。

などがあります。

正式に勤務として認められるには、教育委員会が「兼務発令」を出さないと
いけないですし、予算的な裏付け、自校の先生方の理解も必要になるでしょう。

また、自校通級になったとしても、担当と学級担任との連携が
取りづらければ、他校通級と実質ほとんど変わらないということになります。


ところで、通級が支援の全てではありませんが、
逆に通級でなければならない例もあります。

たとえば、構音指導は、通常学級に入り込んで指導というわけにはいきません。

通級型の取り出し指導がいいのか、
通常学級に担当も入り込むのがいいのかは、
あくまでもケースバイケースということです。

安易に通級妥当の判断をしてしまうケースも多いのでは、
とも思いますが。

また、通級する以上は、学級担任や保護者との連携がなければ、
取り出す意味も半分以下、ということになります。

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カリキュラマシーン

この記事タイトルに反応した方は、
第2次ベビーブーム世代前後の方だと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=H5FuF_rEhTY&feature=related

教材を探していたら、懐かしい動画に巡り会いました。
よく保存していた方がいたものです。

私は「いきしちにひみいりい」の歌をよく覚えています。
とても懐かしく思いました。
この歌を思い出しながら、ひらがなの読み書きに役立っていたのを
覚えています。

また拗音では、「ねじれソング」もよく覚えています。
これで拗音を覚えたかどうか、記憶が定かではありませんが。

あの頃は、子ども向けのこうした知育番組が多かったです。
今はDVDですかね。
当時はビデオなどの記録媒体もなかったので、
今と単純比較はできませんが。

気のせいかもしれませんが、出演者の表情やまなざしは、
今よりももっと温かでやさしい感じがします。
こういうまなざしをした方は、今は出会わないなあと思うのです。

昔を美化するつもりはありませんが、
もう一度、大切なことを思い起こしたい、という気持ちになりました。

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地域の木育施設のおまつりにも行きました

すぐ近くの広場では、中小企業のグループが主催する、
出店も立ち並んでいました。
昨日、一昨日と、お祭り三昧です。


P1000050.jpg













やはり、短冊に願いごとを書いて、柳の木に。
短冊は何とぜいたくに、経木でできていました。


P1000042.jpg










さなかつりゲーム。
引っかけるタイプ。

P1000043.jpg














磁石タイプのさかなつりゲーム



P1000058.jpg










木の工作でヨットをつくり、水流のあるプールに浮かばせる。
レースです。


P1000047.jpg













昼頃になるとお楽しみ。
デザート自作コーナーには長蛇の列。
おいしそうな上に、無料ですからね。

あっという間に定員になりましたが、私たちはセーフ。

なんと入れ物もフォークも木でできていました。
もったいないので、中身は食べて、持ち帰りました。

きっと間伐材を使っているのかな?

というわけで、指導で使えそうなネタは、
魚つりゲームくらいでしょうか。
水に浮かばせた方がはるかにおもしろいです。

魚に文字を書いておけば、文字の読みの学習にもなりますね。
釣るまでに視覚的な注意の維持の時間が長いですから、
効果的?

でも準備と後片付けが大変ですね。
時間割が混雑しているので、次の子が来る前に
片付けを終わらなければなりませんが・・・。


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科学センターでおまつり

プラネタリウムのある、地域の科学センターでお祭りがありました。
おまつりには、教材ネタがいっぱいです。



大きなしゃぼんだま。



ペットボトルロケット




パタリンチョウ





グライダーのおりがみ。
とてもバランスよく飛びます。
きちんと折らなければいけないのがネックでもあり、
指導のポイントでもあり。
「ハサミは使うのはよくない。折り目をこすって
ちぎるのが良い」と教えて頂きました。
飛行機にとって良いのか、手先の巧緻性の訓練にとって
よいのか、ちょっとわかりにくかったですが。

普段、ハサミを使う指導が多いので、
新鮮に感じました。なるほどと。





定番の風船。


P1000054.jpg











真ん中の風船とストローは
ブーブー音が鳴る笛。
ストローに弁がついています。

左が、本物のチョウの羽根をはさんでラミネートした飾り。
右側の風車は、小さな風圧でよく回ります。
前に向けて歩くだけでクルクル回ります。

チョウのラミネートは、元中学校理科の先生の担当。
「この地方だけで、チョウは80種類いるよ。
ここにある標本は、すべてこの地域でとれたもの」
と教えてくれました。

他にも理系の先生方がたくさんいました。

理系の先生方の説明は、理論的に正確で、
ゾクゾクします。あこがれます。

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すてきな読み聞かせ会でした

図書館の読み聞かせにはよく連れて行きます。
今回は、暑さ逃れを兼ねて、少し遠出しました。
色々な地域の読み聞かせを見てみたいという好奇心もあって。

この図書館では、
読み聞かせと言っても、ただの読み聞かせではありませんでした。


P1000040.jpg 
















北海道などでは、8月7日が七夕です。

まず、短冊に願いごと書いたり、飾りを作ったりして、
本物の柳の木に飾ります。
幼児にも十分できる活動です。

次に読み聞かせ。
某小学校の教頭先生とのことでした。
上手です。
きっと、日常やっていらっしゃる方なのでしょう。

最後に、七夕の歌を歌いましたが、
そのプレゼンテーションがすばらしくきれいでした。

でも、電飾、パソコンなんて一切使いません。
昔ながら、色画用紙で仕掛けを作ったシンプルなもの。
子ども達から「きれーい」という歓声があがっていました。

七夕のイメージがすごく素敵に変わりました。私自身。

最後に、社会福祉協議会の提供で? お菓子とお茶を頂きました。
さらに、図書館で本を借りた人には、きれいなシールをカードに貼れる、
というやつに2枚シールプレゼントというサービスも。

シールがたまるとご褒美があるそうです。

色々工夫していますね。

この行事、随分予算がついているなと思ったら、
社会福祉協議会からの支援があるようでした。

学校の先生、元先生がスタッフに半分いらして、
会の運営、プレゼンテーションはすばらしかったです。

随所に「本物を追求する」という感じがしました。


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障害者の権利に関する条約

障害者の権利に関する条約

(外務省HP)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/shomei_32b.html


第二十四条 教育
1 締約国は、教育についての障害者の権利を認める。締約国は、この権利を差別なしに、かつ、機会の均等を基礎として実現するため、次のことを目的とするあらゆる段階における障害者を包容する教育制度及び生涯学習を確保する。

 (a) 人間の潜在能力並びに尊厳及び自己の価値についての意識を十分に発達させ、並びに人権、基本的自由及び人間の多様性の尊重を強化すること。

 (b) 障害者が、その人格、才能及び創造力並びに精神的及び身体的な能力をその可能な最大限度まで発達させること。

 (c) 障害者が自由な社会に効果的に参加することを可能とすること。

2 締約国は、1の権利の実現に当たり、次のことを確保する。

 (a) 障害者が障害を理由として教育制度一般から排除されないこと及び障害のある児童が障害を理由として無償のかつ義務的な初等教育から又は中等教育から排除されないこと。

 (b) 障害者が、他の者と平等に、自己の生活する地域社会において、包容され、質が高く、かつ、無償の初等教育の機会及び中等教育の機会を与えられること。

 (c) 個人に必要とされる合理的配慮が提供されること。

 (d) 障害者が、その効果的な教育を容易にするために必要な支援を教育制度一般の下で受けること。

 (e) 学問的及び社会的な発達を最大にする環境において、完全な包容という目標に合致する効果的で個別化された支援措置がとられることを確保すること。

3 締約国は、障害者が地域社会の構成員として教育に完全かつ平等に参加することを容易にするため、障害者が生活する上での技能及び社会的な発達のための技能を習得することを可能とする。このため、締約国は、次のことを含む適当な措置をとる。

 (a) 点字、代替的な文字、意思疎通の補助的及び代替的な形態、手段及び様式並びに適応及び移動のための技能の習得並びに障害者相互による支援及び助言を容易にすること。

 (b) 手話の習得及び聴覚障害者の社会の言語的な同一性の促進を容易にすること。

 (c) 視覚障害若しくは聴覚障害又はこれらの重複障害のある者(特に児童)の教育が、その個人にとって最も適当な言語並びに意思疎通の形態及び手段で、かつ、学問的及び社会的な発達を最大にする環境において行われることを確保すること。

4 締約国は、1の権利の実現の確保を助長することを目的として、手話又は点字について能力を有する教員(障害のある教員を含む。)を雇用し、並びに教育のすべての段階に従事する専門家及び職員に対する研修を行うための適当な措置をとる。この研修には、障害についての意識の向上を組み入れ、また、適当な意思疎通の補助的及び代替的な形態、手段及び様式の使用並びに障害者を支援するための教育技法及び教材の使用を組み入れるものとする。

5 締約国は、障害者が、差別なしに、かつ、他の者と平等に高等教育一般、職業訓練、成人教育及び生涯学習の機会を与えられることを確保する。このため、締約国は、合理的配慮が障害者に提供されることを確保する。

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さて、私の読み取りですが、これらは単に
「障害のある子とない子が共に教育を受ける」
という主旨と考えて良いのでしょうか?

必要な支援の手立てを必要な子に、というのが主なのでは?

「障害のある子」、「ない子」という表現自体、二元論なのでは?

単に分離教育でも、単に統合教育でもない。
特別支援教育へ、という流れだったのでは?

インクルーシブ教育とは、「障害のある子とない子が共に」
というだけの意味だったのでしょうか?

特別支援教育とは

Specialized Needs Education

ですよね。

「大部分、個別に学習する時間の方が落ち着ける」
という子がいるなら、これもニーズの一つですよね。
逆もまた言えますが。

統合教育とインクルーシブ教育との違いをどう考えるのでしょうか?

と、先日ある先生と話しをしていて、お互いにそう感じたのでした。


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言語通級教育士 資格認定試験11 各種検査の概要

次の内容にもっとも合う検査法はどれか。(各ひとつずつ)。
 
A 視覚と運動の協応や、図形と素地、空間関係等の力を測る。
B 言語理解、知覚統合、注意記憶、処理速度を測る。
C 文字の読み書きについて調べる。
D プランニング、注意、同時処理、継次処理を測る。
E 全般的な知能水準、個人間の差を測る。

①WISC-Ⅲ  
②K-ABC  
③DN-CAS
④田中ビネー知能検査Ⅴ  
⑤NCプログラム
⑥フロスティッグ視知覚発達検査
⑦森田式読み書き検査(音読、視写、聴写)

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日本発達障害ネットワーク 平成23年度 予算要望事項 

日本発達障害ネットワーク
http://jddnet.jp/


すぐに全部は無理かもしれませんが、
実現して欲しいことがたくさん書かれています。

当事者、関係者の悲願は、とても強いのです。

通級担当については、増員と「専門教員の配置」を求めています。

通級担当になった皆さん、是非長く続けてください。

通級担当経験年数が5年未満の人が、全国で50%以上います。

制度の抜本的な改革が必要です。

人事や専門性については、
職員室の論理ではなく(まあ、それも大事な場合はありますが)、
教育サービスを受ける側の論理で是非考えて欲しい。
そう願っています。

通級担当を毎年替えることを「決議」した学校があると聞きます。
昨日まで皮膚科だった先生に、脳外科の手術をして欲しいですか?
そうしたこともできるすばらしい医師もいらっしゃるとは思いますが。

だれだって初めての時代はありますし、
私にも新卒の時代があり、失敗をたくさんしてきました。
それはそれでいい? のだと思います。
次に生かすことができれば。

**********

私の新卒時代の校長は、私にこう言いました。
「新卒なのだから、どんどん失敗しろ。
失敗して経験を積め。
だが、3つのことだけは気をつけろ。
酒と金と女。それだけだ」

これが自校で行った「初任者研修」の全てなのでした。
地方で3つの指に入ると言われた、教育困難校でしたから、
初任者研修なんてやっている時間はありませんでした。

言えば、毎日が命がけの初任者研修なのでした。

*********

しかし、1年で通級担当を替えることを決めるとなると、
話は全然違ってきます。

子どもは何年も通います。
一年経つ度に、通級を初めて担当した先生が来るとしたら・・・。

6年間通って、機能性構音障害が改善できなかったとしたら、
誰が責任をとるのでしょう?
その子の一生はどうなるのですか?
その人事を決めた方は、その子の一生に責任を持てますか?

教員養成系の大学で、機能性構音障害を学んだ学生は
どれくらいいるというのでしょう?

〔機能性構音障害とは、他に器質的な問題が見あたらない、
つまり、練習によって改善が見込まれる構音障害のことです)

だからこそ、現職での研修は大切だし、
そもそも担当になるための専門的な養成機関、
採用試験、人事をしっかり保障すべきなのです。

少なくとも私は、そうした責任感を持ちながら仕事をしていきたいと
思っています。

ことばの教室をやってみたいという方は大歓迎なのです。
そして、長くやって欲しいのです。


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言語通級教育士 資格認定試験10 認知心理学

音韻処理(音声のことばを処理する)が必ずしも必要のないのはどれか。

A 視写(写し書きする)
B 聴写(聞いたことばを書く)
C 復唱(まねして言う)
D 呼称(絵を見て名前を言う)
E なぞなぞ(音声で問題を教示する)

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田中ビネー知能検査Ⅴ

の研修会に参加してきました。

何を隠そう、ビネー式の検査は今までほとんど経験がありません。
通級指導では、全般的な知能水準を第一に測るということは
少ないです。
個人内差を明らかにする方が第一であることが多いです。

しかし、必要なケースもあるので、研修を受けたいと思っていました。
ちょうど、教室の今年度予算で導入できたので、よいタイミングでした。

精神年齢とDIQとの関係など、なるほど。

そして参加者同士で検査し合うことで、実技の力がつきました。

この検査は成人も測れるので、自分の知能も自分で測ってみました。
問題は見えてしまうので、正確な値は出ないと思いつつ。

結果は思ったよりはよかったのですが、
自分の特徴がよく現れている、それを確認したように思えました。

ある方法を使えば、短期記憶は伸びてしまうのです。

知能検査の限界ですね。
ただ、そうした方略を思いつく、使えるということ自体も
知能の一つなのかもしれませんが。


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言語通級教育士 資格認定試験9 ADHDのある子への指導

ADHDのある児童への指導で、一般に不適切なのはどれか。

① 到達目標を細分化して、少しでもできたら誉めるなど報償する。
② 余計な情報刺激をカットし、整理して提示する。
③ 少しでも注意がそれたら、そのたびにそれた回数を本人に確認する。
④ 不適切な行動は無視し、適切な行動を誉めるなどして報償する。
⑤ 「○○をやります」と宣言させてから課題に取り組ませる。


A ①
B ②
C ③
D ④
E ⑤

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戸部けいこさんからのメッセージ

2010年7月29日(木) 再放送:8月5日(木)
光からあなたへ -戸部けいこさんからのメッセージ-(仮) 

NHK教育テレビ・福祉ネットワーク
 http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/1007/100729.html


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