ハンドルネーム ya
某公立学校通級指導教室担当教員
言語聴覚士
特別支援教育士(S.E.N.S)
性別 男
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学校の教材整備
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyozai/
構音の評価のためには、録音再生機器が必須です。
スマホで撮って、スマホで再生する事例が増えていますが、ちゃんと外部スピーカーに接続して、高音質で聴かなければ、状態を正確には評価できません。
若いSTの先生方にも、スマホ再生の方がいらっしゃいますが、昔はオープンリールで聴いたので、音だけで舌の動きがイメージできるぐらい高音質だったのです。
「学校の教材整備」
この中に、特別支援教育関連の教材も含まれています。
某通級指導教室を訪問させて頂くと、教室がガランとしていました。
教材の予算がほとんどつかず、自腹で提供している教材もあるとか。
これで「様々な障害種に対応する通級指導教室」なのか・・・。
通級指導教室に特化した予算配分というものを行政としても考えているのか。
某特別支援学級では、新設に伴って、タブレットを購入要求したら、だめだと言われました。
パソコン関連は、配分の計画に乗っ取って購入する、学級単独では買えないわけですね。
縦割り行政の弊害。
言われている理念と実際とのギャップです。
自治体によっては、通級指導教室用の予算をクレジットカードで配当し、好きなように使って良いとのこと。
これなら百均など、普通は買えないものが、臨機応変に、「明日使いたい」と思い立ったときも買えますね。しかも安く。
民主的な予算執行と、現場に任せた臨機応変な予算執行とのバランスの問題なわけですが、もう少し臨機応援性があってもいいのでは。
公務員はお金を無駄に使っている、と批評するのもいいですが、結果として現場は萎縮するし、いちいち話し合って決済して、なんてやっていたら、子どもの指導に間に合わないのです。
特別支援教育関連の研究はものすごく進歩しているのに、人も予算も全然追いついていない、理念だけが先走りしている感じです。
少なくとも、国が示した指針分ぐらいは購入できるようにして頂きたいものです。
この指針は最低ラインなのですから。
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臨床研修会(自主研修会)実施要項
平成25年10月18日 臨床研修会呼びかけ人(ya、○○、○○)
1 主旨
(1) ことばの教室、通級指導教室の新しい担当者を含め、研究協議などを行うことで、地域の言語障害教育、通級指導の教育の質の向上を図る。
(2) 通級担当以外の関心のある方とも交流を深め、特別支援教育における地域の連携に寄与する。
2 主催 ○○言語障害児教育研究協議会
3 対象 ○○言協会員、および特別支援教育に関心のある方
4 期日 冬季休業日 平成25年12月26日(木)~平成26年1月17日(金)のいずれか
(アンケート等により決定。今回は最大3日に限定します。希望に沿わない場合があります)
5 日程 個人研修(相談。要予約)、資料閲覧
8:00~ 9:00、16:00~17:00
ケース会議
9:00~16:00
6 場所 ※3名以上を集めれば、講師自ら希望先に出張します。(管内)
7 内容 ケース会議(ケースの内容により、基礎講座を企画します)
基礎講座の希望(ただし今回は、あなたのレポートで扱う内容と関連しているものに限定します。なお、WISC-Ⅳ講座希望の場合は、職場に器材がある方に限定。また用紙代900円を申し受けます)
8 講師・助言者 ya(某小学校ことばの教室)
9 会費 ○○言協会員:無料、非会員:300円
10 定員 最低開催人数3名(多人数の場合は、2日日程に分ける等する)
11 用意するもの
○A4サイズの簡単な事例ケースポート1枚×人数分
※今回はレポート提出を原則とします。○○言協で用いたレポートをそのまま使って頂いてもかまいません。メンバーが替わると議論も変わるでしょう。ただし、通級担当の場合、「学級担任からの情報」は必ず付加してください。レポートは別紙様式を参考にし、保護者の同意を得る。
○飲食物(ご自分用の昼食、飲み物などは各自ご用意ください)
12 申し込み方法 別紙に記入し、12月2日(月)までFAX送信する。
13 その他
(1)昼食は各自用意または外食で。
(2)職員派遣依頼の公文書は、日程の決定後に改めて会長名で送付する。(発送郵券代節約のため、メールでの送付に同意の方は該当欄にメルアドを記載)
(3)本事業収入は、○○言協会計の収入とする。
(4)吹雪や事故等で開催が中止になった場合は、呼びかけ人から教室代表へ連絡する。教室代表は、各教室職員に連絡して頂く。
(5)本事業は、○○言協会則第9条、および臨床研修会細則に基づく。また「新しい先生のための旅費措置事業」対象事業に該当する。(講師出張の旅費も対象)
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聴覚的ワーキングメモリが低く、非語の逆唱や、語内位置弁別、削除課題(「りんとご」から「と」を取ったら何?」、付加課題(「り」と「ご」の間に「ん」を入れたら?)などが苦手なお子さんへの構音指導についてです。
たとえば、「ス」の構音指導で、単音節の復唱は獲得したものの、「スア」「スオ」など非語(無意味音節)の練習になった途端、困難な場合があります。
非語や有意味語の逆唱、語内位置弁別(「ス」が単語のどの位置にあるかを特定する)が苦手で、WISC-4でも聴覚的ワーキングメモリが非常に低い場合、私は単音節の獲得を当面の目標にすることがあります。
そして、「ス」の次に、同じ摩擦音系の「シ」、または、同じ構音位置の「ズ」の単音節獲得を目指したりします。
聴覚的ワーキングメモリが育つまで、発語器官の運動記憶を用いて、汎化の基礎を築くわけです。
聴覚的ワーキングメモリがある程度育ってきて、非語の復唱が難なくできると判断した段階で、その段階の練習を開始します。
もっとも、子どもの状態像は刻々変化していきますから、一度決めたらずっとその通りでなく、ときおり、2モーラの復唱ができるようになったか、確認しながら行っていきます。
子どもにとって負担が少なく、もっとも効率的で早く獲得できるように、指導者はいつも工夫し、経験の長い人に相談しながら進めなければなりません。
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http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1340331.htm
前回(平成19年度)の通知と比べると、就学措置の基準などは、ほぼ内容が同じですが、インクルーシブ教育の視点が入って、就学指導の進め方が変わったのと、早期からのという視点が加わったのが新しいと思います。
「就学支援委員会」では、就学措置だけでなく、その後のフォローもしなさいよと書かれていますが、当地方では就学措置だけで、マンパワーが限界という状態です。
その後のフォローについては「経過観察」というシステムを作っていますが、全ての経過観察の児童生徒と面接する余裕はなく、学校や保護者が面接を希望した場合、就学指導委員会が面接が必要と判断した場合に限られています。
「その後のフォロー」は、巡回相談システムなど、別の機関と役割分担が必要と感じていますが、巡回相談チームもほぼ同じメンバーだったりします。
こうした事業は、担任を持ちながらの本務外業務なわけで、本務にも影響が出ています。
専門性のある教員をもっと圧倒的に増やしほしいです。
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国は5年間で3000名の通級担当教員の増員を計画していて、来年度は2年目となります。
国の努力は一定程度評価できますが、他方、通級担当教員の免許制度への着手が遅れているのと、
就学指導委員会で「通級妥当」の判断をしても、設置されにくい状況が続いています。
特別支援学級の場合は、その判断が出た場合には、比較的設置しやすいのですが、通級の場合はハードルが高い。
なぜか。
それは教職員の配置の根拠となる法律に違いがあるからです。
通級担当教員は「加配」。つまり、定数ではないけれど、一時的に特別に増員しますよという措置。
つまりその時の財政状況、国の予算のよって左右されるわけです。
特別支援学級の場合は定数なので、設置されやすい。
また、校長先生の意向も働きます。
特別支援学級措置なら、自動的に教員配置に動き出すわけですが、通級担当の場合は、各学校から秋に「申請」という形をとります。
すると、通級指導に詳しくない校長先生や学校では、設置に手を挙げないことになります。
いくら就学指導委員会で、通級妥当と判断しても、校長先生が手を挙げない限り設置されないわけです。
これって、不作為なのでは?
しかし、どちらの判断がでるにせよ、その子によってより良い教育環境を用意できるようにするのが特別支援教育であって、両者のハードルに差があってはいけないと思うのです。
国の財政状況はよくわかりますが、アセスメントに基づく教育的判断が「LD」とか、「ADHD」なら、特別支援学級には措置できません。
あくまでも、通常学級に籍を置いて、TTやによる支援、そして通級が選択肢に入ります。
就学指導委員は、子どものニーズと、国の財政状況との間で板挟みにあって苦しみます。
もちろん一番苦しむのは、本人であり、保護者なわけですが。
杓子定規であってはいけませんが、最近思うこと。
ちょっとできないとすぐ特別支援学級という話になってきてないかな、ということ。
国がそれをあおっているという意見もありますが、むしろ現場の感覚ではないのかなと。
そもそも「普通学級」なんて幻想であり、元々様々なタイプの子がいるのが学級なわけです。
通常学級の中で、個別の達成目標を設定して達成感を味わえるようにするなど、工夫できることをやってみて、それでも、ならわかるのですが。
もちろん、特別支援学級が妥当と判断できる子はいますから、いちがいには言えませんが。
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